アコースティックギタリスト 渡辺良介 Official Website
クラシックギター試奏記2/2。

クラシックギター試奏記2/2。

こんにちは。
前回の記事に引き続き、試奏の中で特に印象に残ったクラシックギター達を書いていきます。

試奏環境のことと、アウラという素敵なお店

お店の環境も試奏する中で影響してきます。
部屋の大きさ、店内BGMの有無、板張りかカーペットか…

特に華やか系の鳴り方を持つ楽器を板張りの部屋で試奏すると、部屋の音響を味方に付けてその楽器の特性以上に派手に鳴ります。
そうした要因に左右されないよう、本気の一本を探すときは、自分の使っている楽器を持って行って弾き比べることを推奨します。

今回初めて行った中で、環境に驚いたのはギターショップ アウラでした。

試奏用の部屋が2部屋あります。
音の反射も強すぎず、店内BGMも無し。人目を気にせず一人で思いっきり弾けます。

自分の楽器の相談も親身になって聞いて頂き、良い体験になりました。
アウラの皆様ありがとうございました。

試奏記・第二回は、ギターショップ アウラで印象に残った楽器です。



ケヴィン・アラム(Kevin Aram)-イギリス

ホールで弾くコンサート用!といったパワーのある楽器ではありませんが、
イギリスらしいカラリとした楽な音を基本に、時々すごく甘い音が出て、寄り添ってくれるポイントがあります。
作ったような色の強さ・誇張が無く、自然体で触れることができます。

「人前では演奏しないけど、リビングでお酒を飲みながら大好きな映画の曲を弾いて楽しむ…」

もし自分がそんなギター弾きだったらおそらくこれを選択しました。
それだけ人を癒せる魅力のある楽器です。

ショーン・ハンコック(Sean Hancock)-オーストラリア

売れてしまっているので、他のモデルの画像

オーストラリアの楽器は、斬新でハイテクという印象があります。
AP Micピックアップ、ダブルトップ、ラティスブレイシング…

こちらはそんな中で伝統的なクラシックギターの構造。
「音の大きさ」とはまた異なる、アスリートのように均整のとれた音圧を持っています。

アウラのストックしている木材を使ってオーダーされたとのことです。
製作家とのつながりを持ちつつ、良い材料をストックしているお店は強いですね。

パコ・サンチャゴ・マリン(Paco Santiago Marin)-スペイン

唯一試奏した、トップが杉材のギターです。

もともと、杉のギターは好きではありません(理由はまた別の記事で)。
「杉ぃ?」と思って弾きましたが、「杉ってこんなに芯出せるの!?こんな楽器も世の中にはあるのか!!」という感想に変わりました。

杉材の長所である反応の良さはそのまま存分に発揮されています。
それに加えて音に芯があり、強く弾いても音がつぶれません。

そして鬼のように弾きやすい。
アコギ弾きの人が初めてMaton Guitarsの楽器を弾いたときに感じるであろう、
「スケールのテンポ2割増!!!」
という感触に似た両手のスムーズさ。異次元の工作精度を感じました。

カシミーロ・ロサーノ(Casimiro Lozano)-スペイン

今回試奏した全てのギターで総選挙をした場合、購入したセルヒオすらも押さえて1位になるでしょう。

手に絡みつくような生々しいテンション感から、全ての音に螺旋的なエネルギーと歌を感じます
しっかりした基音を持ちながら、単音でも和音でも光るような倍音が流れ出てきます。

ルックスも華やかで、これぞスペインの本格派エリート!といった風格を感じさせる本格派ギターでした。



おしまいに。

今回の試奏はこんな感じです。
いやーエネルギー使った!

普段、試奏って全然できないんですよね。
最初から買うつもりでいかないと、「試奏いいですか…?」って聞けません。
服屋の店員さんも苦手だし。
こういう本気で選ぶときだけ全力で行きます。

普段の自分の楽器と比べることでインスピレーションをもらうこともあるので、
もうちょっと機会を作ったほうが良いのかもしれませんけどね。
何か良いきっかけがあったらいいんですけれども。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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