こんにちは。
このサイトを作る一週間ほど前に、新しいクラギを購入しました。
まだ楽器と分かり合おうと会話を重ねている段階で、そこまで細かいことは書けないのですが、現時点でのことを書こうと思います。
Sergio Perez”segovia”

国産ギターに触れることが多かったですが、初めてクラシックギターの本場・スペイン産のギターを手にしました。
2018年製作、2019年購入。
モデル名はクラギの巨匠アンドレス・セゴビアの名が。
自信の高さを伺わせます。
スペックは、
Top ジャーマンスプルース
Side&Back マダガスカルローズウッド
Neck セドロ
Fingerboard エボニー
製作者のSergio Perezについてと、クラギの製作家に感じること。
このギターを作った方はスペインのSergio Perez(セルヒオ・ぺレス)さん。
「セル”ジ”オ」と読んでしまいそうですが、”ヒ”だそうです。
ちなみに「Sergio Perez」で検索すると、同姓同名のレーシングドライバーが検索結果の殆どを占めてます。
概要は代理店様のサイト(エス・アイ・イー社様)にて。
お父さんのTeodoro Perez(テオドロ・ペレス)さんが非常に評価の高い方でして、セルヒオさんは2代目に当たるのですが、
驚いたのは、父テオドロ、息子セルヒオ、娘ベアトリス、更に娘婿マルコ・アントニオ・テヘダの4人で製作しているという点。
僕がクラギとアコギの個人製作家で大きく違うな、と感じるのは、クラギは2世や家族で製作している人が非常に多いな、という点です。
ドイツの名工ヘルマン・ハウザーは何と4世が既に活動しているし、「イグナシオ・フレタ・エ・イーホス(スペイン語で「イグナシオ・フレタと息子たち」)」なんていう名高い工房もあるぐらいですから。
これは、単純に楽器としての歴史の深さなんですかね。
アコギもこれがもう3,40年すると、今の人気製作家の工房も2世の方が登場してきたりするのでしょうか。
歴史が作られていくのを見れるようで楽しみです。
楽器の特徴。これがハイエンドクラスの仕様か…
簡潔に表現して、今回は一生ものクラスの楽器を購入しました。
音とか演奏性とか、書き始めるとすごい量になりそう&今回選ばなかったギターにもすごいギターが一杯あったので、別の記事でじっくり書いていこうと思います。
とりあえず今日書くのは、パッと目につく「塗装」!
初めて今回、全面セラック塗装のクラギを買いました。
主に個人製作家のハイエンドクラスの楽器に使われる、音をギリギリまで追求した扱いの大変な塗装。
これまでは、丈夫なウレタン塗装の楽器を使っていました。
セラックは温度変化に弱かったり、空拭き以外ダメ!とか聞いたことあるけど、どんなものだろうと思っていましたが…
ギターのお尻の塗装がザラザラしています。
この楽器、2018年製の出来立てです。中古品でもなし。
ですが展示会に何度か出したことで簡単に塗装が変わってしまったそうです。
トップにも細かい傷が目立ちます。
本当にデリケートな塗装と実感しました。だからこそ自分が買える値段まで落ちてくれたのですが。
扱いは気を付けないといけませんね。
新しい楽器と共に新しいことをしていきたい
正直、クラギは一生アストリアスで十分だと思ってました。
が、「基礎からクラシック・ひいては音楽を学びたい」と思って1年ほど前から小林徹先生の教室に通い始めたり、いろいろ考えたことがこのギターにつながりました。
大学出てもう数年経つのに今こういうの買ってどうすんの、と囁きかけてくる自分もいたりしますが、もう既に買ってしまったこと。
まずは楽器と自分の身体を合わせていって、アコギと並行して今やりたいと思っていることを実現していきたいです。
それにしても今回は楽器選びに時間がかかりました。30本以上は弾いたので結構エネルギー使いました。
このペレスについて書きたいことがまとまる前に、「楽器選び」「凄かったギター」とかで書いてみたいです。というか、書きます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。