そういえば一度も触れていなかったアコギ弦の話を。
アルバムのレコーディングは、ドイツのPYRAMID(ピラミッド)弦を使いました。
ライブも大概これです。
今持っているのは、プリアンプでおなじみM-Factoryから購入した弦。


三好さんのアイデアで、6弦のみボールエンド部分を変えています。違いがわかるでしょうか?
これ以外のピラミッド弦も張ったことがありますが、それに比べて少し落ち着いた印象。暴れなくて使いやすかったですね。
基本的な性能として、非常に優れた弦と言えます。
- テンションがしっかりかかる
- 音の芯がぼやけない
- ライブ通しても弦が途中で死なない
ほんとにギターの状態が悪いときは少しギラギラしますが、悪いところはあまりないです。
僕のヌガーは芯がそんなに強い楽器ではないので、こういう長所を備えた弦が必要なのですが、 こういう「芯のある」弦って珍しい。
「サウンドを派手にする」のは安い弦でもそこそこ見かけますし、「ゲージを太くする」ことはどれでもできますが、「基本的に音に芯のある弦」はそんなに数多くは存在しない気がします。
調理法を変えて云々ではなく、そもそも素材がおいしいです。
あと、アコギ弦はすぐ死にますよ。
僕は手汗をよくかくので(「弦殺し」と言うとかなんとか)、耐久性の良くない弦だと30分もちません。
演奏中に突然フッ…と気が抜けたように腰のない音になります。終盤で重めの曲を持ってきてボルテージも上がってきたころに、ああ終わりか…と。
かなしい。
長持ちする弦は持ってくれるのです。最近ノンコーティング弦でロングライフぶりが評価高いのは、このピラミッドとサバレス弦ですね。
音よし機能よし。
通常のダダリオより1.5倍くらい割高ですが、フィンガーピッキングにおける本番用のエースとするなら、現在の僕にはこの弦です。
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