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MuseScoreでオープンチューニングのTab譜を書くときは

MuseScoreでオープンチューニングのTab譜を書くときは

無料の楽譜作成ソフト、MuseScoreでギターの楽譜を書くときのメモです。
これからパソコンで楽譜を書きたいのだけど、MuseScoreでなにができるのかわからないという方、既にMuseScoreを使っているけどチューニングで躓いてしまった、という方の参考になれば幸いです。

(※2019年8月時点で最新バージョンのMuseScore3を使用しています)



標準ではレギュラーチューニングのみ

MuseScoreに標準で入っているギターの楽譜およびTab譜は、いわゆるレギュラーチューニングになっています。
⑥弦から順にE,A,D,G,B,Eのアレですね。

これ、ドロップDやオープンG、DADGADなどのチューニングは何も入っていません。
自分で設定する必要があります。

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変更作業をひとつづつ解説

やっていきましょう。

チューニングの設定

弦の設定を変える

楽譜を右クリックしてメニューを開き、『譜表/パートのプロパティ』をクリック。

『弦の設定』をクリック。

ギターのチューニングが載ってますね。
ここから、弦ごとに鳴る音を変えることができます。

試しに一本だけ設定を変えて、ドロップD(DADGBE)を作ってみましょう。
⑥弦の「E2」を選択して、『弦を編集』をクリック。

あれ、音名が大量に出てきましたね。

この「D1、D2」といった数字の部分はオクターブの高さを表しています。
そのため、例えば同じDでも⑥弦に「D6」を設定すると…

⑥弦がとんでもなく高い音になってしまいます。

もとの⑥弦の音は「E2」。
ですのでそれに近いDの音。つまり「D2」を選びましょう。

「D2」を選択して、『OK』をクリック。
これで、弦の音高が変わりました。

楽器の音高を適正化する

設定を変えた⑥弦に音を入力してみましょう。

適切な音の高さになりました。
…けど、あれ。今度は一番低いDの音が赤くなっています。

もう一度、『譜表/パートのプロパティ』を開きます。

原因はここです。
この『使用可能な音高の範囲』がもともとの⑥弦解放、つまりEの高さに設定されているので、
チューニングだけ変更しても「Dの音低くて弾けないよ?大丈夫?」と警告してしまうのです。

ここの音の高さも、最低音をD2に設定しましょう。
(「アマチュア」と「プロフェッショナル」は、特に考えず両方とも設定してください)

音符の色が正常になりましたね。

これで設定は完了です。

カスタムテンプレートでチューニングの設定を保存する

ここまでの設定って地味にめんどくさいので、
次回から省けるように保存してしまいましょう。

テンプレートの保存作業

一度、音符の類を全て消します。

『ファイル』メニューから『名前を付けて保存』をクリック。

デフォルトだと『スコア』のフォルダに楽譜を保存しようとしますので、一つ上の『MuseScore3』のフォルダに戻ります。

『テンプレート』のフォルダがありますので、ここをダブルクリック。

この『テンプレート』のフォルダ内に保存しましょう

名前は「ドロップD」でも「DADGBE」でも「Dチューン」でもなんでも良いです。ご自身のわかりやすい名前で。
ファイル形式は通常の『.mscz』で保存します。

保存できました。これでOKです。

次回からの設定を省ける

次からMuseScoreを立ち上げると…

楽譜を新規作成するスタートセンターに、先程保存したものが『カスタムテンプレート』として保存されています。
この『カスタムテンプレート』を選択すると、設定されたチューニングや音の高さが保存された状態で楽譜作成を開始できます。

ちなみに先程のテンプレートを保存する前、音符を全部消してから保存しましたが、
ここで音符を消さずに保存した場合も、新しい楽譜に音符は引き継がれません。『カスタムテンプレート』から新規作成した時には、まっさらな楽譜が出てきます。

違いはここ。『スタートセンター』で選択したときに、前の楽譜の音符が見えるかどうかです。
ですのでここはお好みで。僕はまっさらが好きなので、全部消してから保存しています。

こういう形で、よく使う他のチューニングも保存しておくことをお勧めします。

オープンチューニングだけでなく、『譜表/パートのプロパティ』からは様々な設定が可能です。
移調したり、楽器の名前を変えたり。
特にアンサンブルをしている人は、自分のバンドの編成をカスタムテンプレートとして保存していれば、作業がかなり楽になるでしょう。

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操作まとめ

チューニングの変更

  • 楽譜を右クリックしてメニューを開き、『譜表/パートのプロパティ』をクリック。
  • 『弦の設定』をクリック。
  • 設定を変える弦を選択して『弦を編集』をクリック。
  • 適切な高さの音を選択し、『OK』をクリック。
  • 『譜表/パートのプロパティ』に戻り、 『使用可能な音高の範囲』 からチューニングに合った最高音・最低音を設定。
  • オープンチューニングの楽譜が作れるようになる。

カスタムテンプレートの保存

  • 『ファイル』メニューから『名前を付けて保存』をクリック。
  • 『テンプレート』のフォルダを開く。
  • チューニングがわかりやすいファイル名で『.mscz』形式で保存。
  • 『カスタムテンプレート』から、保存したチューニングで楽譜を作り始められる。

こんな感じ。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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