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弦について①弦は相性。サバレス弦の話

弦について①弦は相性。サバレス弦の話

ギターの弦のレビュー記事。
雑誌でもネットでも溢れてます。比較記事を書くに当たりこれほど取っ付きやすいテーマは無いでしょう。

種類も豊富だし、機材よりは安価だからまとめ買いして比べ易いし。
その人なりの考え方も感じられるので、どの人の文章も楽しく読んでしまいます。
その流れに違わず、僕もこれから書こうとしているのですが…

ほぼ相性

弦の良し悪しについては、
相性:工作精度:保存状態=7:2:1
少し乱暴ですが、こんな風にとらえています。7割は相性。
音が合わないとかパッケージの乾燥状態といった要素も音の良し悪しを左右しますが、兎にも角にもまずは楽器と音の性格の相性だと思います。

こういう感覚をもとに書いていきます。
今回は、クラシックギターの弦メーカーから。



長く連れ添ったサバレス弦との別れ

これまでで最も多く張った弦はフランスのSAVAREZ(サバレス)社の弦。
とくにフロロカーボン製の高音弦「ALLIANCE(アリアンス)」が大好きでした。

通常のナイロン製と違って、

  • 音量が稼げる
  • 音がよく伸びる気がする
  • 細く、テンションが強めにかかるので、アコギ弦にフィーリングが近い

良いところづくめでした。

しかし張る楽器がアストリアスからセルヒオに変わると、

  • 音色硬すぎ
  • 楽器が振動せず、音が冷たい
  • テンション強すぎて痛い

重くて無機質で腕が疲れる、まるでなんだかボウリングの球のような…

低音弦についても、華やか・大音量・ピッチの安定度で評価の高いCANTIGA(カンティーガ)」がものすごく無機質な音に。

愛器が暴力的にでかい音を出すだけの箱に成り下がってしまい、精神的にキました。使う楽器の相性だけで評価が天国と地獄。数年間ずっとサバレスでしたが、少しの間離れることになりそうです。

サバレス弦の道具としての優位性

…と、いきなり苦い体験の話になりましたが、サバレスは非常に優れた弦です。このメーカーの弦の一般的な特徴として、 ピッチの安定性音量という点ではある程度はっきりと他社より優位に立っている気はします。

特にピッチの安定性。
1セット1,000円前後する弦で、そもそも音が合いませんとか中々クるものがある、というか機材トラブルのようなものですよね。
そうしたエラーが起きないというのは大きな信頼に繋がります。

張ってから調弦が合うまでの期間も短い。
大学時代、周りは演奏会1週間前に弦を替えていましたが、自分は2日前に替えてもバッチリでした。

他の各メーカーも素晴らしい音の弦を作っていますが、音以前に、アーティストの現場における道具としての優位性がサバレスの製品にはあると思います。

… 音の相性さえ合えば文句無いんだよなぁ

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アコースティック弦で更に勢いに乗るサバレス

S.I.E社様HPより

近年、サバレスがアコースティックに参入。
フィンガースタイルのアーティストとのエンドースで着々と知名度を伸ばしています。

http://www.siejapan.com/string_accessories/savarez_agt.html

一度使ってみました。
少しザラつく感触があり、 少し落ち着いた中に荒々しさが見える生々しいサウンド
エンドースの顔ぶれを見ても、ナイロン弦のノウハウを元に指弾きを意識して作られているのでしょうか?かなりフィンガーピッキング向けのサウンドだと感じます。

音の相性はもちろん個人で分かれるところですが、寿命の長さという点ではプロユーザーから安定して高い評価を受けているようです。

製品の開発力よし、パッケージのスタイリッシュなデザインも〇。
今後、弦メーカーの覇権を取るとしたらサバレスだと思います。

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