自作曲の楽譜をMuseScoreで書いています。
ネットに何かを発信することに凄く抵抗感がありましたが、
こうして文章を書き始めてみると割と楽しかったりします。
この流れで今度は演奏動画や楽譜で、何とか人にお見せできるものを出したいなあ、と。
2月中には…?
Power TabからMuseScoreへ。ビジュアルがすごく良くなった
MuseScoreは無料ですべての機能が利用できる楽譜作成ソフト。
初期はTab譜が作れませんでしたが、今はTab譜も作成可能になりました。
有志の方が今もどんどん開発を続けているそうです。
音楽を始めたころは「tab譜を作る=Power Tab editor」という印象でした。

ギターとTab譜に特化したソフトなので、細かいギター的な表現を書くのには向いていますが、いかんせん見た目がチープでした。

タイトルはみ出るし。
MuseScoreにしたら、Power Tabよりはいくらか綺麗になりました。

テンキーの操作に慣れると、MIDIキーボードなどの機材が無くても、ガシガシ音符が打ち込めます。
その他に、MuseScoreで全体的に良いなと思ったところと、辛いところをいくつか書いていきます。
1パートにつき4声まで書ける
Power Tabは2声でしたが、ここもうれしいです。
ベース+メロディに加えてコードの音も分けて記譜したい、対旋律を明確に書き記したい、という要望に応えてくれます。

こういうのとか。
Tab譜しか見ない場合は不要な機能ですが、五線譜上にできるだけのことは書き起こしたいです。
打楽器なども加えたアンサンブル譜が作れる
「ギター楽譜を作るソフト」は大半の機能がギターに向けて作られており、作れてもギターデュオ譜、ドラムやピアノは一緒に書けないということもあったりします。
MuseScoreは総合的な楽譜作成ソフトなので、全く問題ありません。
楽譜ソフトを普段使わない人ともやりとりがしやすい
これはアンサンブルを昔やっていたから思うことかもしれませんが、無料且つユーザーが多いことによる大きなメリットだと思います。
楽譜ソフトに普段触れる機会が無い人と楽譜データをやり取りしようとしたときに、
「とりあえずMuseScoreっていうソフトをダウンロードして。タダだから。
メールで楽譜のデータ送っておくから、それ開いたらパート毎とか細かい部分確認してこ」
これで概ね解決できたのはありがたいです。
ギター的な指示を打ち込むのがかなり面倒
こちらはMuseScoreのデメリット。
五線譜上は「スラー」で曲線一本で済む話でも、
ギターにすると「ハンマリング、プリング、スライド、タッピング、ライトハンド、レフトハンド」etc…非常に多くの表現ができます。
これ、全部テキストを手入力しないといけません…

幸い僕は特殊な奏法を殆ど使わないので、H、P、Sぐらいの表記で済むのですが、それでも1曲全体に書き込むとそれなりの量。
「手入力の数=間違いが発生し得る数」なので、神経使います。
Tab譜がピッチの変更に弱い(?)
これも気を付けないといけないところ。
MuseScoreは、移調自体は簡単にできます。
ある程度楽譜を書き進めたところで、カポタストをして演奏するときの音程で再生できるように移調の設定をしてみましょう。

MuseScoreの公式に書いてある方法で、ピッチの移調をしてみます。

あれ、何か間違えたかな。
Ctrl+Zで戻ってみます。

!?!?!?
元の運指が…消えた……?
カポ有の譜面を作るときは、必ず最初に設定しないといけないようです。
今後の開発で改善されるといいけど。
「楽譜、書いてみようかな」と思ったときの最初の選択
長所も短所もありますが、無料でこれだけできるのは本当にすごいソフトだと思います。自分用のメモ書きぐらいならずっとこれで大丈夫です。
また、どんな方法を使うにしても「楽譜を書く」って、曲を見直す上でかなり有効だと思います。
この音、どれくらい伸ばすんだろう?とか、どういう流れが前後の小節にあるんだろう?とか、嫌でも感じることになります。
楽譜を書く作業から、実際に和音の流れとか休符を変えることもあったりします。
細部にこだわると一曲書き上げるのは結構エネルギー使いますが、それだけの楽しさが返ってきますね。
「まずは試してみようかな?」というときにMuseScoreは良い選択だと思います。なんせタダですから。
そのうちFinaleの様な有料ソフトに乗り換えるかもしれませんが、
その前に、「Musescoreにおけるソロギター楽譜製作のメモ」みたいなことも書いてみたいですね。
ソロギターという形態に限ると、検索しても意外と見つからなかったりあるので。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
平日仕事のみなさま、一週間おつかれさまです。