
セルシェルが最近沁みます。
イェラン・セルシェル(Göran Söllscher, 1955年12月31日 – )は、スウェーデン出身のクラシック・ギター奏者。イョラン・セルシェルとも表記される。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヨハン・ゼバスティアン・バッハからビートルズまで幅広いジャンルの音楽を解釈し、演奏するのが特徴。11弦ギターの演奏家のひとりでもある。
というクラシックギタリスト。1955年生ということで今年でもう65か…大晦日生まれなんですね!?
かなり昔から来日してNHKにも出てます。BS2と曲名のロゴにブラウン管時代を感じずにはいられない。
11弦ギターの響き。
上記の映像でも使ってるものが、11弦ギター (11弦アルトギターとも言うのかな?) です。
とくにアコギユーザーの方、11弦ギターをご覧になったことはあるでしょうか。
アンディマッキーなどが使ってるハープギターみたいな多弦ギターです。

通常の6弦ギターより弦長が短い(570mm)ため一本一本のパワーは劣りますが、立体的な響きになるのが印象的な楽器。ハマる人は11弦沼にハマっています。
セルシェルはこのギターの名手です。ほんとうに大好きな演奏がこちら。
彼の998は至高。人生。浄化されます。
彼の手によるバッハの11弦用編曲が数多くあり、録音もどれも珠玉の名演。
こんなんが自分の生まれる前にすでに録音されてるんだからやばいわあ…
『「ギター」の先の「音楽」』を感じられる人。
ところで…
「大事なのはギターではなく音楽だ!!」という言葉に遭遇したことのある人はいるでしょうか。
とくにバッハについては、「バッハをギター的に弾くな!」的な批判をネットとか雑誌の評で見かけます。
僕はこの言葉の意味があんまりピンと来なくて。
「いや、ギター的もなにもギター弾いてるんですけど!」って口には出さずとも思ってる節がありましたが、このセルシェルの音源を聴いたとき、初めてその言葉の意味を少し考えるようになりました。
セルシェルの演奏は、バッハのポリフォニックな声部の動き方が腹にストンと落ちます。
尖った音やどっかに流れて行ってしまうところが無く、それぞれの旋律が独立し、拍を良い具合に踏み込んで、聴き手の四肢を確実に捉えながら流れていく感じ。だから全身を委ねられる。
「ああ、何度も聞いたけどピンと来なかった『音楽がどうこう!!』的なのはこういうところなのかなあ」と感じさせられました。(で、自分で弾こうとしてみると無事撃沈。バッハ難しすぎてやばい)
ほんとうに素敵な音楽家だと思います。
バッハ以外にも広く編曲を手掛けてます。
最近見つけたのはこちら。大好きなブエノスアイレスの四季。
たまらんです。
しばらくはセルシェル週間が続きそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そろそろ動画とかまた充実させていきましょうかね!!
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