こんにちは。今回はクリップチューナーです。
種類も無数にあり、その数だけレビューの数も溢れてますので、このサイトでは極力、自分が体験したことに絞って書こうと思います。
「クリップチューナーは壊れやすいものだ」という前提
まず始めに言っておくと、この文章は「物持ちが悪い人間の目線で書いた」クリップチューナーについての話です。
イヤホンは断線することが大前提、電子辞書を保護ケースに入れて自転車で学校に行ったら画面が割れていた、ゲームボーイアドバンスは十字キー全てとA,Rボタンがつぶれた…
経年劣化を考慮しても、人より物の寿命が短い。そういう僕からすると、クリップチューナーは壊れるものだ、という認識があります。

特に、こういう首の部分。
曲がることで視認性が上がる、というメリットがありますが、裏を返すとここの強度は落ちるわけです。外れたり割れたり。
頭だけになったら、ギターに無理矢理乗せて使ったりしても駄目です。すぐに落下してアイスホッケーのパックみたいに滑っていきます。
なので、
- できるだけ壊れなさそうなものが良い。
- 基準値(A=440Hz)は変えられるものが良い。
- 失くさないように黒以外の色が良い。
- いまどき正確じゃないチューナーなんてそんなに無いだろうから、カタログスペックや売り文句の正確性はそんなに気にしない。
今の僕がチューナーに求める要素はこんなところです。
そんな自分のチューナー遍歴の中で、印象的なものを。
KORG AW-2G。定番中の定番

クリップチューナーといったらコレ、という人も多いのでしょう。僕も黒と水色の2台を買いました。
基本的な性能に関しては言わずもがな。軽く、反応も早く、クリップの皿の部分が可動して、どんなギターにも取り付けやすい。
基本的な性能に関しては言わずもがな。軽く、反応も早く、クリップの皿の部分が可動して、どんなギターにも取り付けやすい。
…ですが、2台とも壊れてしまいました。クリップの皿の部分が折れ、頭も外れてしまいました。皿の可動域が大きい反面、ジョイント部分が少し細かったんですね。
で、そのAW-2Gの後継機がこちら。
KORG PitchHawk-G AW-3G。AW-2Gを改善しようとした
定番クリップチューナーの金字塔を打ち立てたAW-2Gの後継機。
前作に比べるとあまり人気は出なかったのかな?価格も少し上がりましたが、「Hawk」という名前にソフトバンクファンの僕はホイホイ食いつきました。阿呆かと。
今は更に後継機のAW-4Gまで出てますね。
反応の良さや機能の数はそのままに、「AW-2Gで気になったところを直してみました!」という印象でした。
少し見辛い黒文字にバックライトをON/OFFする仕様だった2Gを、こちらは常時、黒地に白文字を表示することで、くっきり見やすくなりました。
しかしもう一つの変更点は残念。クリップ部分の耐久性を上げようとしたのでしょうか、ヘッドが薄くて傾斜があるヌガーに取り付けると「面」でなく「点」で挟む形になり 、 ときどき滑って落ちそうになります。
通常のヘッドはがっちりキープですが、こうして楽器を選ぶ形になってしまったのは残念。

そしてこれも、頭側のジョイント部分が少し欠けて首が勝手に下を向くようになってしまいました。
取り外しができる部分って、ついつい付けたり外したりしたくなっちゃうんですよね。そういうところが僕の物持ちの悪さなんでしょうが…
TC ELECTRONIC UniTune Clip 。
やっと辿り着いたかもしれない
壊れかけのAW-3Gを騙し騙し使っていましたが、このチューナーで殆どの悩みは解決しました。
AWシリーズのような可動域の広さはありません…が、それで良いんです。
首をぐりぐり動かしてくれなくても、これぐらい本体が起き上がれば充分に見えるんです。
金属製の可動部分も強くて耐久性良し。クリップの接地も楽器を選ばず良し。
チューナーの機能として目を引くのは、売り文句にしているストロボモードですね。
・ストロボモード:+/- 0.02セントの驚異的なピッチ精度を実現
サウンドハウスの商品紹介文より引用
・クロマチックモード:+/- 0.05%精度の超高速反応モード
「驚異的」「超高速」といった自信に満ち溢れた表現。
方やセント、方や%で示しているのはなぜだろう?という疑問はさて置き、せっかく他には無いものが搭載してあるのでストロボモードを使っています。
どっちにしろ、最後は自分の耳が頼りですから…

光がけたたましい、と人によっては感じるかもしれませんが、白のボディに赤・緑の発色が綺麗です。
耐久性も高そうで、チューナーとしても高機能。半年以上使ってますが電池も替えたことないかな?今後もバリバリ愛用することになりそうです。
「そもそも、もっと物を大事に扱え」という話ですが。
便利なものだけど、あくまで「補助」
ここまで、クリップチューナーについて書いてきました。
とても便利なものですが、あくまでチューナーは補助のための道具と考えており、今は週に最低1回、音叉でチューニングする時間を作るようにしています。
微妙な響きのズレに気付けるように感覚を養っておきたいのと、音楽をやってる身で「チューナー忘れた!」で慌てるのも少し恰好がつかない気がするためです。
…あ、でもアンサンブルの時は必ずチューナーを持っていきましょう。
あと最近は、極力小さな音でチューニングするようにも気を付けています。
聴き手の耳に届く音は曲の音だけにして、味気ないチューニングの音はできるだけ無くしたいためです。「そのフォルテ、曲の中で使おうよ」って。
ギターが綺麗に響いて楽しいのは、正確なチューニングあってのことですね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
TCのチューナーはコメントの通りで私も試行錯誤の末に5台程チューナーを買いダメ、壊れたを繰り返してこの機種にたどり着きました。電池の持ちが良いのと精度も高く、表示も見易い。ポリチューンではなくユニチューンで十分なので、これしか使わなくなりました。次点で次にまともに使えたのはBOSSのチューナかな。